新潟県の南西部に位置する上越市は、豊かな自然に囲まれた、四季折々の景色が美しい街です。
歴史のある街としても知られる上越市には、たくさんの文化財が存在します。
貴重な文化財を次の世代へ継承し続けるために、上越市では、「地域の宝」認定制度を設けています。
この記事では、上越市の「地域の宝」認定制度の概要や、「地域の宝」に認定されたものについて紹介します。
身近に「地域の宝」があるかもしれません!
上越市の「地域の宝」認定制度の概要について
まず、上越市の「地域の宝」認定制度について解説します。
さまざまな自然環境に恵まれており、長い歴史を歩んできた上越市には、たくさんの文化財があり、大切に守り伝えられています。
この上越市の大切な文化財を次世代へ継承していくために「地域の宝」とし、認定することで、より魅力的なまちづくりを目指します。
「地域の宝」の対象となる文化財は、有形・無形文化財の指定、未指定問わず、建物や彫刻、風俗慣習や地域に伝わる民俗芸能、地域のシンボル的な樹木など、さまざまなものが対象となります。
「地域の宝」認定制度の応募資格
申請できるのは、「地域の宝」の所有者、管理者、保存・活用にあたる団体です。
申請者が「地域の宝」の所有者以外の場合は、その所有者の同意が必要です。
「地域の宝」認定の要件
認定の要件として、「保存・活用にあたる取り組みが、所有者などにより、3年以上行われており、認定後も継続が認められること」、「地域住民や子どもを対象とした保存・活用の取り組みが年1回以上行われていること」を満たしている必要があります。
申請後、文化財の専門家などの意見を参考に、認定されます。
認定後、教育委員会は、認定証を交付します。
そして、「地域の宝」の保存・活用に必要なアドバイスを行い、市内外への情報発信などを行います。
なお、「地域の宝」に認定されても、補助金などの助成はありません。
上越市の「地域の宝」認定制度で認定された文化財
「地域の宝」に認定された、上越市の文化財にはどのようなものがあるのでしょうか?
令和2年度では60件の「地域の宝」が認定されています。
そのなかから、いくつかの文化財を紹介します。
和田区、大和2丁目にある「今泉城跡の大ケヤキ」
樹齢350年以上の地域のシンボルとなっている大ケヤキ。
幹まわり660センチ、樹高27メートルのとても大きなケヤキです。
浦川原区の「保倉川太鼓」
昭和53年に結成された、上越市浦川原区を拠点として活動している和太鼓団体。
さまざまなイベントに出演しています。
板倉区の「大廣寺の秘仏」
板倉区宮島にある、「大廣寺」が所蔵する秘仏です。
平安時代末期から鎌倉時代初期の仏師、運慶の作と伝えられています。
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