日々郵便が届く郵便受け、普通郵便だからといって油断は禁物。
郵便受けには、犯罪に結びつくかもしれない意外なリスクが潜んでいます。
思わぬ被害を受けないために、知っておくべきポイントや対策をご紹介しましょう。
賃貸物件の郵便受けで発生しやすい盗難被害!その内容とは?
賃貸マンションなどの集合住宅では、多くの場合、郵便受けが玄関ホールなどの屋外共用部に設置されている集合ポストになっています。
誰でも入れる場所にあることから、届いた郵便物が盗まれるなどのトラブルも起こりやすいといえます。
また、玄関ドアについている郵便受けにも思わぬ落とし穴があります。
最近増加している、郵便受けのトラブルの例をあげてみました。
郵便物の盗難
書留と違って郵便受けに届く普通郵便は軽視しがちですが、個人情報が満載です。
盗んだ郵便物から得た個人情報をもとに身分証明書を偽造、それを使ってクレジットカードを発行して使用される被害も起きています。
盗難が発覚したら、すぐ警察に被害届を出してください。
クレジットカードには盗難保障が付いているので、身に覚えのない請求があった場合も、すぐにカード会社へ連絡しましょう。
クレジットカードの盗難
クレジットカードの盗難も増えています。
カード会社からの簡易書留の不在票を盗み、あらかじめ偽造した身分証明書で本人に成りすましてクレジットカードを受け取り、不正利用されるケースもあります。
通販などで購入した商品の盗難
最近は"置き配"も多いため、商品そのものを盗まれるケースが多発しています。
集合ポストに届いている商品を抜き取ったり、鍵を壊して商品を盗むケースもあるので、直接受け取らないメール便などは注意が必要です。
ドアポストに潜む"のぞき見"の危険性
個々の居室の玄関に郵便受けがついているドアポストには、ドア内側にボックスがなく、郵便物が直接床に落ちる形のものがあります。
その場合、ドアポストの隙間から部屋の中をのぞき見されるリスクがあります。
女性の場合、特に注意しましょう。
郵便受けもしっかり防犯対策!その方法や防犯グッズをご紹介
カギをかける
大切な個人情報などを盗まれないために、面倒でも集合ポストのカギは必ずかけましょう。
ダイヤル式のカギの場合は定期的に暗証番号を変更することがおすすめです。
カギが付いていない場合は、南京錠などを自分で用意して付けておきましょう。
ひさしをつける
カギをかけていても、投入口から中をのぞかれたり、すき間から郵便物を抜き取られるケースがあります。
目隠しと盗難防止のため、ひさし型の目隠しガードを取り付けることをおすすめします。
郵便物やチラシなどを常に取り出しておく
チラシなど「不要だから」といって、ポストに溜まったまましていると長期間の留守とみられて空き巣のターゲットにされたり、防犯意識が低い世帯として狙われやすくなります。
届いたものはこまめに取り出して、ポストを空にしておくことが防犯対策としても効果的です。
ドアポストの防犯対策を入念に
ドアポストに郵便ボックスがついていない場合、自分でボックスを取りつけておくと、外からののぞき見を防ぎ、郵便物が床へ落ちるのも防げます。
また、ドアの内側から外を見る"ドアスコープ"も、双眼鏡を使うなどして簡単に家の中を見られてしまう危険性があります。
女性の一人暮らしの場合は玄関と部屋の境にカーテンをかけたり、ドアスコープをカバーで覆うなどして、のぞき見防止対策を入念に行いましょう。