新しい家に引越しをしたら、くしゃみや鼻水が止まらなくなってしまった・・・。
最初は引越しの疲れで風邪を引いただけかなと感じても、なかなか改善されないとき、それはアレルギー反応かもしれません。
ここでは、新しい家や部屋に引越したことで起きることのあるアレルギーと対策についてご紹介します。
引越し時のアレルギー対策は原因を知るのが大切!
引越したことで反応するアレルギーの代表的なものが、「シックハウス」と「ハウスダスト症候群」です。
まずは、この2つの特徴や原因をおさえておきましょう。
「シックハウス」は、新しく建った家に住み始めたとき発症しやすく、建材に含まれる化学物質が主な原因とされています。
一般的には目のかゆみや鼻水、のどの痛みですが、症状が重くなるとじんましんや吐き気などの症状も出てきます。
ほかにも、家具やカーテンなどに使われている素材や、ダニやカビが原因として挙げられ、この場合は新しい家でなくても発症するかもしれません。
「ハウスダスト症候群」も鼻水や目の充血、アトピーなどの症状を引き起こす原因です。
主な原因は部屋の汚れで、髪の毛や花粉、ホコリのほか、それらを餌にして増えるダニやカビが挙げられます。
ここで挙げた2つのアレルギー反応の症状や原因は似ている部分もありますが、主な原因が異なるのでそれぞれに合わせた対策が必要です。
引越し時のアレルギー原因「シックハウス」と「ハウスダスト症候群」の対策
シックハウスの対策で一番有効とされているのが、「換気」です。
室内に充満する原因物質を可能な限り外に出し、外の新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
また、カビやダニもシックハウスの原因になるので湿度を50%程度に保って増殖を抑えるという方法もあります。
最近建てられた建物であれば、シックハウス対策として24時間換気システムの設置が義務付けられています。
電源を入れっぱなしにするので、電気代が気になるかもしれませんが健康のためにも運転しておくのがおすすめです。
ハウスダストは、家を常に綺麗にしておくことで対策ができます。
特に布団やカーペットには髪の毛やホコリがたまりやすく、ダニが増えやすくなります。
こまめに掃除や天日干しをして乾燥と殺菌をするようにしましょう。
シックハウスやハウスダストの反応は起きる人と起きない人がいたり、症状にも程度の差があったりします。
さらに、シックハウスの原因は建材の科学物質とされていますが、発症に至るまでのメカニズムはまだ解明されていません。
ほかにも動物や花粉などが原因で反応がでることもあるので、症状が重いようであれば医療機関に診察をしてもらうようにしましょう。