部屋探しで賃貸物件の間取り図を見ていて、Sと書かれているのを目にしたことはありませんか。
このSというのは、サービスルームのことを指します。
サービスルームであるSは、どのような使い方のできるスペースなのか解説します。
サービスルームの特徴とは
建築基準法では、以下の条件に当てはまる部屋が居室として定義されます。
●採光に必要な窓やドアなどの開口部が床面積の7分の1以上
●換気できる開口部が床面積の20分の1以上
これら2つの定義に当てはまらない部屋は、居室ではなく納屋として扱われます。
間取りの記号のSは、このようなスペースのことを示しており、サービスルームと呼ばれます。
サービスルームは、6畳ぐらいある部屋もあり、狭い部屋のみがサービスルームであるとは限りません。
例えば、上層階は3LDK、下層階は2LDK+Sという物件があるとします。
これは、上層階の部屋の窓は採光でき、下層階の部屋の窓は採光できないので、下層階のみSという扱いにしているのです。
サービスルームの使い方は自由であり、他の部屋と同じように使うこともできます。
物置や道具置き場にするのもいいですし、または子供部屋や書斎として使っても構いません。
サービスルームのメリット・デメリットと使い方
サービスルームが設定されている物件は、同じ間取りでサービスルームのない物件よりも賃貸価格が安いです。
同じ間取りよりも居室が1つ減るので、その分価格が安くなります。
採光がしにくいというのは、サービスルームのデメリットです。
居室として想定はしていないので、コンセントがない、テレビやネットの端子が壁についていない、などの部屋もあります。
サービスルームの使い方
サービスルームは、人それぞれ自由に使えます。
物置として使うほかに、居住スペースとしても使用できます。
居室として使うときは、室内の状況について以下のポイントを確認しておきます。
●コンセントの位置
●エアコンが設置できるか
●テレビ回線とネット回線があるか
●窓の向こうの環境
コンセントや回線は他の部屋から持ってこれますが、エアコンが設置できないと夏は暑くて生活が大変です。
壁掛けエアコンが付けられないならば、窓用エアコンを取り付ける方法もあります。
賃貸物件の契約前には、サービスルームを内覧して、必要な設備が使えるか確かめておくといいでしょう。