一昔前は、引っ越しに伴い菓子折りを持って隣近所に挨拶をして回るのが一般的なマナーでした。
しかし現代はそういった引っ越しにまつわる当たり前・マナーが変わりつつあります。
一人暮らしの引っ越し挨拶をすべきか否か、さまざまなケースを想定して解説していきましょう。
いざ引っ越してから悩むのではなく、事前に検討しておくことが大事です。
挨拶不要?一人暮らしを始める前に知っておきたい引っ越しマナーとは
昔は "向こう三軒両隣"といって、引っ越しをしたら必ず向かいの家3軒と両隣の家に挨拶をしていました。
理由としては「これから宜しくお願いします。」
と後から地域のコミュニティーに入っていくので、近隣住民に顔を覚えてもらいたいからです。
それこそ昔は生活を送る上でなにか足りないものがあれば隣近所に借りていました。
それだけ地域と密接に関わり合いながら生活を送っていたのでしょう。
しかし、現代ではその風習は薄れつつあります。
理由は生活スタイルが多様化し、全員が同じような時間サイクルで生活を送っていないからです。
つまり引っ越し挨拶は必須と考えるのが常識だったところから徐々に、するしないは個人の考え方に委ねられるようになっています。
引っ越しの挨拶をするメリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
メリット
●顔を覚えてもらえる
●挨拶をしたことで良い印象を抱いてもらいやすい
●有事の際に隣近所に頼りやすい
デメリット
●隣近所にどんな人が住んでいるか知るのに時間がかかる
●近所付き合いが構築しづらいので些細なことがトラブルに発展する可能性がある
挨拶をすることで自分と近所住民の双方が顔見知りになれます。
子どもやペットがいると生活音もうるさくしてしまいがちですが、顔見知りだからということで大目に見てもらえる可能性もあるのです。
さらに災害時など有事の際には身近な人同士で支え合えるので安心感もあります。
しかし、現代社会では引っ越しの挨拶をしないほうが良いケースもあるのです。
次章では挨拶をしないほうが良いケースを見ていきましょう。
女性の一人暮らしは引っ越しの挨拶は不要?挨拶をしないでいいケースとは
家族連れや夫婦など、複数人で新しい家に引っ越した場合は隣近所への引っ越しの挨拶は推奨します。
しかし、女性の一人暮らしの場合は挨拶を控えたほうが無難です。
悲しいことに現代社会では一人暮らしの女性を狙った犯罪が増えています。
自身を危険にさらさないためにも、極力女性が一人で暮らしていることは防犯上伏せておきましょう。
特に単身用のマンションやアパートであれば、近隣住民も同様に一人暮らしなので挨拶に対して神経質になる必要はありません。
大家さんや管理会社への挨拶だけに留めておいても問題はないので、安心してください。