別荘を持っていると聞くと、単純にスゴイ、羨ましいと思ってしまいます。
週末は職場や都会での殺伐とした雰囲気から逃れて、ゆったりゆっくり過ごせる場所があるのは羨ましいと感じます。
しかし、この別荘を売却するとなると、なかなか簡単にいかないことや、注意すべき点があります。
今回は、別荘と居住用住宅の売却の違いや、需要についてご紹介します。
別荘と居住用住宅の売却の違いとは?
居住用住宅を売却した場合、もし利益があれば不動産を売却した際に課せられる譲渡所得税がその利益にかかります。
ただし、一定期間住み続けた居住用住宅の場合は優遇措置があり、その利益が3,000万円以内であれば特別控除によって税金はかかりません。
しかし別荘はあくまで嗜好品の範疇で、売却の利益に対しこの優遇措置が適用されず、売却益の30〜40%を納税することになります。
売却で損失が出た場合も、居住用住宅の場合であれば損益通算によって所得税が軽減されることもありますが、別荘は損益通算ができず税金も軽減されません。
また、別荘は維持費が高く、築古物件の場合は、売主がリノベーション、または更地にするなど費用をかけて売却するケースもあります。
別荘が売却しにくい理由とは?
売却しにくい理由の1つは、築古で修繕が必須の物件が多いことです。
1990年のバブル崩壊以降は、経済的な理由もあり、維持や修繕に費用のかかる贅沢品としての別荘の人気は下がりました。
また、避暑地、観光地に多い別荘は、立地や利便性の良い場所ではないため、居住用には向かず、どうしても買い手は絞られてしまいます。
そして、前述でも触れましたが、別荘は維持費がかかり、とくに温泉を引いている場合は、温泉使用料などの経費もかかります。
また、温泉の成分で、水回り設備も管理しないと劣化が激しくなるため、定期的メンテナンスや管理が必要になってきます。
このような理由から、何年も売れない別荘も多いのです。
売却しにくい別荘でも需要はあるの?
コロナ禍によって、生活様式が半ば強制的に変わったという感がありますが、すべてが悪いものとは限りません。
テレワーク、リモートワークがここ数年で普及し、場所を会社に限らず、自宅やそれ以外でも働く方が増えています。
それによって、二拠点生活やワーケーションの場の需要が伸び、別荘が再注目されています。
都会の喧騒から抜け出し、自然豊かで非日常的な空間に居ながら、刺激を受け、落ち着いてのびのびと仕事ができると人気です。
また、最近はSNS発信の影響もあって、田舎暮らしに憧れる方々も増え、あえて築古物件に住み不便な面をも楽しむという点で需要があります。
まとめ
別荘は、修繕費、管理費などの費用がかかり、立地条件も良くない場所が多く、売却が難しいのは事実です。
しかし、最近のテレワーク、リモートワークなどの普及で、別荘の新たな需要も出てきました。
インターネット環境など、需要に見合った環境を整えるのも、売却チャンスを広げる手段です。
売却するまでメンテナンスに手を抜かず、不動産会社と相談しながら、長期戦で臨みましょう。
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